ブリーディング

ブリーダーの区分とブリーディングの種類

ブリーダー(公には何の区分もありません)には、大きく分けて次の3タイプが存在しています。

1. シリアスブリーダー  (優良ブリーダーと言われるがこれが普通)

その犬種をこよなく愛し犬種の向上に務め犬の生涯を考えつつ繁殖をする人達

2. パピーミル   (俗にいう悪質ブリーダー)
種の保存と向上・個体への愛情は無いなど、ブリーディングとは全くかけ離れた行為をする
ミルの名のごとく、ぐちゃぐちゃとその血を混ぜるように、仔犬を生ませて利益を追求する

子宮があれば股関節形成不全でも妊娠させる。極度のシャイで人間には何かとキレるけれど交配はできるので使う。交配料がもったいないから適当にミックスしてデザイン犬などと称して子犬を産ませる。

そしてそれが市場で高値で売れるので行先も困らない。

困るのは考えなしにうっかり購入した飼い主さん。骨が折れやすいプードルと耳が悪くなりやすいコッカーの組み合わせからうまれたコッカープーの骨折や外耳炎は有名。

3. バックヤードブリーダー   (素人繁殖)

愛犬の子供が欲しい・愛犬が雌犬である飼い主さんがなり易い。
(種の保存の為でも金銭目的でも無く繁殖し、仔犬の処分に困るケースが多い)
知識も何も無いまま、ただ産ませてしまったような行為。うちのかわいいポメラニアンとチワワちゃんの交配または、うちのオス犬にメス犬と交尾させてあげたいなど。

シリアスブリーダー のブリーディングについて

インブリード

親と子・兄弟・姉妹などの血縁関係がとても近いもの同士による繁殖を言う。(近親繁殖)
親犬の良い点やタイプ(姿形を含む)の固定化を望む場合の繁殖法。
(父親と母親の祖先に同じ犬が入っている⇒クロスブリード)
良点としては、血縁関係が近いほど希望する形状・性質の固定度は高い。
欠点は、基となるものの固定度が強化される。
(遺伝的なマイナス要素の遺伝子を持つ確率は高くなりがち)
①体格の小型化
②生殖能力の低下
③抵抗力の低下

アウトブリード

血縁関係などが違う系統どうしを掛け合せる繁殖方法を言う。(異系繁殖)
5代祖までさかのぼり、共通の祖先の血が入らない組み合わせで行う。

外産犬を輸入する事が多い
(気性・体力など大幅な変化を求める為に行う⇒マイナス面もおおいにある)
インブリードではないにしろ、ラインブリードばかりで個体が小さくなってきた時、欠点が目立つ時などにするが、生まれた子の性格・姿などのタイプが一定されない場合が多かったり別の大きな欠点が入り込んでくる可能性も多い。
自分の犬を何代も繁殖していない人がやたらにするものではないかも。

ラインブリード

親子・兄弟・姉妹以外の近親繁殖方法。(系統繁殖)
3~5代祖に同一の祖を持つ同系統の組み合わせ。
(一方の親にのみ同じ血が複数入っている⇒クロスブリード)
良点としては、個体の持つ優れた形状・性質を強固なものにする。
欠点としては、欠陥も同時に強く固定される為にその欠陥を取り除く事が
非常に困難となる。