遺伝子の基本
性染色体...雄(XY)雌(X X)で表します。
*染色体の変化
分かり易いように雄をXY雌をX Xとします。
X×X | X×X | X×Y | X×Y |
---|---|---|---|
XX | XX | XY | XY |
結果としてF1で『XY/XYの雄』と『XX/XXの雌』の4タイプが産まれる事になります。
常染色体...雄と雌が共有している情報を子供に受け継がせる遺伝子情報
グレー種(AA)とアルビノ(aa)の交配を例に挙げると下記の表になります。
A×a | A×a |
---|---|
Aa | Aa |
Aa | Aa |
アルビノ(aa)に対してグレー(AA)が優性になる為、産まれたF1(Aa)はAが優性になり全てグレー種になる。
このような状態をヘテロと言います。
次にこのヘテロの雄と雌をかけると下記の表になります。
A×A | A×a | a×a |
---|---|---|
AA(グレー種) | Aa(ヘテロのグレー種) | aa(アルビノ) |
こうしてヘテロ同士をかけると1/4の確率でアルビノが出現します。
あくまで確率なので産まれないこともあります。
メンデルの法則
優性の法則
前ページの常染色体の話がこれにあたります。
普通種(グレー)にアルビノをかけると産まれるF1は全てグレーになるというように、対立する形質
を持つ雄雌の交配では優性の染色体が表現され劣性の染色体が隠れてしまうという事です。
分離の法則
前ページのヘテロ同士の交配結果がこれに当たります。
またこの法則を利用し同じグレー種でもヘテロかそうで無いかを確かめる為にアルビノを交配させ、その結果アルビノが産まれた場合交配に使用したグレー種はヘテロであることがわかります。これを検定交配(検定交雑)と言います。
独立の法則
よくあげられる例としてはアルビノとゴールデンの交配です。見た目には同じ色に見えるこの2種類をかけても同じ色にはならず全てグレーの体色になってしまします。
これはアルビノ(aaBB)・ゴールデン(AAbb)ともグレーに対して劣性なので、この2つを交配するとF1はAaBbとなるので全てグレーを表現することになります。(優性の法則)
このF1を交配させると下記の表になります。
AB | Ab | aB | ab | |
AB | AABB グレー | AABb グレー | AaBB グレー | AaBb グレー |
Ab | AABb グレー | Aabb ゴールデン | AaBb グレー | Aabb ゴールデン |
aB | AaBB グレー | AaBb グレー | aaBB アルビノ | aaBb アルビノ |
ab | AaBb グレー | Aabb ゴールデン | aaBb アルビノ | aabb アルビノゴールデン |
結果的に『グレー:アルビノ:ゴールデン:アルビノゴールデン=9:3:3:1』となります。
これをグレー:アルビノ、グレー:ゴールデンの比率でみるとどちらも3:1になっています。
これはアルビノとゴールデンのように異なる遺伝子がそれぞれ別の配偶子とくっつくからです。
このような遺伝子の働きを独立の法則といいます。
いまいち解りづらい。
とりあえず9:3:3:1ということだけ覚えて下さいね。